公明党名古屋市会議員 福田せいじ 名古屋港管理組合議会質問

平成27年

平成27年6月


福田パネル20150625.jpg

通告に従い、順次、質問いたします。
始めに、中川運河の水質改善についてお伺いいたします。
先月の5月4日、中川運河全線で大量の魚が死んでいると発表があり、最終的に5月13日の新聞報道では47万匹を回収するという事態となったとのことです。その数日あとの5月20日にもまた、中川口ポンプ所付近でコノシロ900匹が死んでいたと報道されました。
 いずれの記事にも、有害物質は検出されず、死因は水中の酸素不足によるものと掲載されております。
水中の酸素が不足する原因としては、大雨や気温・水温の上昇などの気象状況の変化と、プランクトンの急激な増加や微生物の活動など、いろいろな要因があると言われています。
また、中川運河は閘門で締め切った閉鎖性水域であるとともに、合流式下水道地域でもあり、一定規模以上の降雨量があると、未処理水が運河内に流れ込んできます。つまりトイレで流したものがそのまま雨水吐から運河に流れ出ているのです。
 中川運河沿線では、露橋水処理センターが建設中で、平成29年度から下水の高度処理水を流すと聞いています。中川口から取り入れるのは海水であり、高度処理水は淡水であることから、海水と淡水は混ざりにくく、お風呂の湯と水を混ぜるようにはいかなく、水と油に近い関係と言っていいと思います。
ですから、露橋水処理センターから出る淡水を流しても、表面を淡水である高度処理水は流れるだけで水質改善にはならないと考えます。
運河全体の水質を良くしようとするなら、酸素不足となりやすい底層へ、酸素量の多い表層の水を強制的に送り込むことが必要ではないかと考えます。
 そこで以前、市会でも質問をしましたが、移動式の水流発生装置の活用も水質改善に有効な一つの手法と考えます。
それでは、このパネルをご覧ください。(パネルで説明)
酸素の豊富な表層の水を噴流ポンプの駆動水としてジェット流を起こします。表層の水を勢いよく放出することによって、底層の水と混合され、底層の酸素量が向上します。これを船に装備し、移動できるようにしますと、大雨が予測される時や、気温が上昇した時に、効果的な場所を選んで水質浄化を実施でき、そこが簡易下水処理場として機能し、今以上のヘドロの堆積を防ぐことも出来るのではないでしょうか。
堆積しているヘドロを浚渫して除去することが底層の根本的な解決かもしれませんが、合流式下水道地域であることや、浚渫に要する莫大な費用を考えると、現実的とも思えません。今よりヘドロの堆積を増やさないようにし、水質を改善していくことにより、徐々にヘドロを減らしていくことを考えるべきではないでしょうか。



そこで お尋ね します。
今までに、中川運河の水質を改善するために、名古屋港管理組合では、中川口においてエアレーション装置を整備したと聞いておりますが、それ以外に、これまで取り組んできた施策と、これから取り組んでいこうとしている施策についてお伺いします。

 2点目として、中川口のエアレーション装置の効果について、確認されているのか、お伺いします。

 3点目は、パネルで説明した移動式の水流発生装置による効果について、どう考えるか、お伺いします。

(答弁)
「中川運河の水質改善」についてお答えいたします。
まず、1点目の「中川運河の水質改善に向けたこれまでの取組と今後の取組」についてでございます。
中川運河の水質改善につきましては、本組合は、重要な課題であると認識しております。
議員ご指摘のとおり、平成14年度から16年度にかけて、中川口緑地の前面水域と中川口通船門の閘室内におきまして、底層に空気を送る水質浄化施設を整備しエアレーションを実施しております。
これ以外の取組といたしましては、中川運河は閉鎖性水域であるため、現在は、1日に7万トンの海水を河口部の中川口から取り入れ、
上流部の松重ポンプ所から堀川へ放流する水循環を実施し、水質改善に努めているところです。
また、平成24年度に名古屋市と共同で策定しました「中川運河再生計画」の「良好な水環境の創出」を目的として、平成25年度には、国、名古屋市、学識者で構成する委員会を設置し、今後の取組となる、新たな水質改善施策を取りまとめました。
 その内容は、現在行っている水循環を更に促進するため、水の循環量の増加にも対応できるよう、老朽化した松重ポンプ所を改修するとともに、平成29年度より名古屋市露橋水処理センターから排水される1日6万トンの高度処理水を活用するほか、堀止においては、水深が深い箇所を砂で埋め戻し、水質改善を図ってまいります。
本施策につきましては、今年度から国庫補助事業に新規採択されたことから、松重ポンプ所改修の基本設計に着手する予定でございます。
この他にも、今年度は、名古屋市と共同で、底層の水質改善を目的とする底質改善剤を運河の一部で散布し、その効果を検証する実証実験を行う予定です。
次に、2点目の「中川口地区におけるエアレーションの効果」についてお答えいたします。
 中川口の水質浄化施設は、底層に空気を送るエアレーションにより、上下方向の循環流を起こして水を混合し、水質の改善を図るものです。 
中川口緑地の前面水域におきましては、エアレーションを実施することにより、その効果は、その水域に限定されたものではありますが、表層の水と底層の水が混合し、水中に溶け込んでいる酸素量である 溶存酸素量が均一化していることが確認できております。
また、閘室内におきましては、エアレーションを開始する前は、閘門を閉鎖すると、溶存酸素量は無酸素に近い状態まで低下しておりましたが、エアレーションを開始した後では、溶存酸素量が確保されることを確認しております。
次に、3点目の「移動式の水流発生装置による効果」についてお答えいたします。
溶存酸素量が多い表層の水を底層に送る水流発生装置につきましては、水質改善を図る上で、有効な手法のひとつであると考えられます。
この装置を船舶に装備し、移動式の水流発生装置として中川運河で活用することにつきましては、他の事例の情報収集を行うとともに、運河の規模、水深、水質、底質等を踏まえ、その有効性の確認や稼働に伴う悪臭発生等の検証が必要と考えております。


次に、名古屋港水族館の雨天時の対策についてお伺いします。
  水族館には、雨天時にも遠足などの園児が多数来館します。現在の駐車場から歩くには距離があり、傘もいるため大変で危険も伴います。傘袋も多数必要となり、フロアーも濡れて滑りやすく危険な状態となります。
  雨に濡れないような配慮をすれば、小さな子供たちは見学中、傘を持たなくて済みますし、傘袋の水がこぼれて、絨毯等の経年劣化を早めることもありません。また、雨天時でも晴天時と同じスタイルで見学を楽しむことができます。
  そこでお尋ねします。
ガーデンふ頭内に雨除け施設の整備などを行い、雨天時でも、快適に見学できる水族館を目指すべきだと思いますが、いかがお考えですか。

(答弁)
「名古屋港水族館の雨天時の対策」についてお答えいたします。
ガーデンふ頭では、「ポートビル」、「ポートハウス」、「ジェティ」、「水族館」の各施設を訪れる方々が、雨天時においても、少しでも快適にご利用いただけるよう、雨よけ対策として、平成13年に通路に屋根を整備しております。
通路の途中には、イベント用車両や緊急車両が通る箇所等があり、屋根を設置できない部分があるものの、約330メートルに屋根が設置されております。
また、雨天時には、通行に支障のない場合に限り、水族館北側の身体障害者駐車場付近を利用し、バスの乗り降りを行っていただき、少しでも歩く距離が短縮できるよう対応を行っております。
今後も、ガーデンふ頭における雨天時の対策について、短期的に対応できること、長期的に対応すべきことを整理し、少しでも快適にご利用いただけるよう対策に努めてまいります。


次に、ガーデンふ頭に設置されているトイレについてお伺いします。
 ガーデンふ頭は、水族館を始め多くの親しまれる施設が整備され、また、大型客船の寄港やイベントが開催されるなど、多くの来港者で賑わっています。お越しいただく方の中には、年配の方、足腰の弱い方、外国からの観光客も見えます。
私は、平成22年度の本議会で、来港者がだれでも安心して利用できるよう、和式トイレから洋式トイレへの交換を促進するべきだと訴えました。
平成23年度の状況は、全トイレ239個のうち洋式トイレは82個で、約34%の割合でしたが、
平成27年度には、洋式トイレが157個、和式トイレが82個で、洋式トイレの割合は約66%を達成し、一定の改善がなされました。
しかしながら、細かく見ると、まだまだ改善の余地があると思います。
この一覧表を見てください。(パネルで説明)
ガーデンふ頭臨港緑園などの洋式化についてはまだ十分とはいえません。
また、水族館、ポートビル、ポートハウス、南極観測船ふじ、ジェティウエスト、ガーデン緑園別に調べてみました。
そこでお尋ねします。
その結果、身障者用トイレや、おむつの交換などにも利用できる多目的トイレがない施設がありますが、これで良いのでしょうか。そのお考えをお伺いいたします。
(答弁)
「ガーデンふ頭に設置されているトイレ」についてお答えいたします。
ガーデンふ頭には、水族館やポートビルなどの施設内に195個、屋外の施設に44個の個室トイレがございます。
施設内のトイレは、平成24年から3か年で集中的に和式トイレの洋式化を進め、洋式化率は76%まで進み、当面必要な洋式トイレの数は確保できたものと考えております。
一方、屋外のトイレは、だれもが24時間使用できるという特性や維持管理の面から集中的な洋式化は進めておりませんが、今後トイレの老朽化にあわせた施設改修時には一定量を洋式トイレに整備していきたいと考えております。
また、身障者用トイレや多目的トイレは、ガーデンふ頭内のトイレにどちらかが整備されておりますが、南極観測船ふじは、その構造から設置が困難であり設けられておりません。
最寄りの施設の身障者用トイレや多目的トイレへの案内や誘導の仕方を検討し、利用者の利便性の向上に努めてまいります。


次に、名古屋港水族館の閑散期の対策についてお伺いします。
  水族館を中心に、主に12月から2月までの冬場の閑散期には、色々な催しものを勘案し真剣に集客に努めていただいているところですが、人件費や動物のエサ代の採算がとれない日もあると思われます。今まで以上により多くのお客様に来ていただける冬場の閑散期の対策を考えてみてはいかがでしょうか。
 例えば、水族館の入館券で、ポートビルや南極観測船ふじなどの他の施設の入館料を無料とする。
  また、土・日・祝日を除いて、通常入館料の半額の1,000円とすることに加え、対象者を県内や市内の特定の区域に居住の方に限ることで、より集客力が高まるものと考えます。併せて小学校や中学校、老人会などにも積極的にPRするなど、まだまだ改善の余地があると思います。
  私は、巨大プールで泳ぐシャチの雄姿を冬場であっても、たくさんのお客様に名古屋港水族館で見ていただきたいのです。

  そこで、ご提案ですが、誕生日プレゼントとして、ポータンなどのマスコットを差し上げたり、2人以上で誕生日の方と同伴して入館すれば、誕生日の方は無料とする。
同窓会やクラス会の団体割引として、10人で1割引き、20人で2割引きといったような段階的な割引制度を導入するといった考えはいかがでしょうか。
  また、子供の目線に立って、餌やり体験を多く持って動物と触れ合う機会を増やすことを考えてみてはいかがでしょうか。
  名古屋港水族館には、閑散期はないと答える日が来ることを期待しています。

(答弁)
「名古屋港水族館の閑散期対策」についてお答えいたします。
名古屋港水族館は、年間200万人が訪れる人気の施設でございますが、  12月から2月には、来館者数が少なくなることから、私どもといたしましてもその対策が重要であると認識しております。
このため、これまでも閑散期の入館者の増加対策として、全国的にも人気の高いペンギンのよちよちウォークを始め、クリスマスやバレンタイン時にコンサートを行ってまいりました。
また、冬休み前には、入館料の1割引券を添付した冬季イベントや展示情報をPRする告知用チラシを、愛知県内全域の小学校を通じ、児童に配布し、閑散期の利用促進を図っております。
今回、議員より新たに名古屋港水族館における閑散期の集客対策につきまして、具体的な多くの提案をいただきましたので、今後の閑散期対策を進めるうえで、合わせて、しっかり検討してまいりたいと考えております。

次に、中川口通船門体験船についてお伺いします。
水族館前の船だまりは水族館出口にあたるので人通りも多い場所で大変目立つ場所でもあります。
丁度水族館を見学して出口よりポートブリッジを渡り、ポートビル前から船に乗船し、ミニパナマ運河の体験ができます。中川口通船門の水のEV(エレベーター)を、より多くの人々に体験学習していただきたいと考えます。
以前提案しました、中川口通船門の閘室内での水の高低がわかる表示盤を書いていただきましたが、大変よくわかると評判がよく新たに見やすくして頂いたと伺いました。
今度は、子供達に生きた教育の一環として、人間の知恵のひとつの結晶を体験してほしいと考えております。
また水族館の建物として、先ほど見学したイルカショーの観客席を運河側から見ることができます。
そこでお尋ねします。
水族館から出てきたお客様を中心に例えば大人500円の1コインで中川運河へのクルーズの誘致をしてはどうでしょうか。
気軽に乗れる船がある事は、娯楽にもなり、港や運河を知っていただくきっかけにもなりますが、いかがお考えかお伺いいたします。
以上で、第1回目の質問を終わります。

(答弁)
「名古屋港水族館の来館者を中心とした中川運河のクルーズ誘致」についてお答えいたします。
中川口通船門の体験につきましては、水上交通の活性化の一環として、名古屋市と本組合が共同で平成24年度より、中川運河体験乗船を実施しており、その中で、中川口通船門も体験していただいております。参加者へのアンケート結果では、体験乗船の満足度は「満足」「やや満足」が95%と高く、中でも中川口通船門の通航体験が最もよかったとの評価が得られました。また、舟運の機運を高めるため、平成25年度より観光船事業者を対象に中川口通船門の休日の通航もできるよう取り組んでおります。
本組合といたしましては、今年度も引き続き体験乗船を行うことで広く乗船機会を提供するとともに、行政、旅行業者、船社等で組織されている水上交通網推進プラットホーム等の場を通じて、中川運河で水上交通が楽しめることを積極的にPRしていきたいと考えております。


2点、再質問いたします。
はじめに、中川運河の水質改善について、ただいまの企画調整室長の答弁では、中川口緑地前面や閘室内に設置したエアレーションについては、場所は限定的ですが、水質改善の効果はあったとのことでした。水流発生装置を船に装着することにより、「移動式エアレーション」としての効果もあるのではないかと考えます。
移動式の水流発生装置は、移動ができますので、例えば、晴天時は露橋水処理センターから出る処理水を中心に、雨天時は雨水吐を中心に青潮などが発生しないように努めれば、一層効果も高まると考えます。
エアレーションの効果は解りましたが、このエアレーションはお答えにありましたように底層から空気を送るだけでも水質に溶存酸素が確保されることを認識しているならば、酸素の豊富な表層の水を噴流ポンプの駆動水としてジェット流を起こし、表層の酸素の豊富な水を勢いよく放出すると、当然、底層の水と混合され、底層の酸素量が向上することは確実です。
移動式の水流発生装置の導入に向けて前向きに考えるべきと思いますが、再度、お伺いします。

(答弁)
「移動式の水流発生装置の導入」についてお答えいたします。
議員からご提案のありました「移動式の水流発生装置」につきましては、導入の可能性を含め、底層の水質改善策を、名古屋市と調整しながら検討を進めてまいります。


次に、中川口通船門体験船については、先ほどの担当部長の答弁にありましたが、これまでに実施した中川運河体験乗船の参加者へのアンケート結果では、通船門の通航体験が最もよかったと評価がありました。
観光船事業者等にお聞きしてよければすぐにでも実行して頂きたい。
名古屋には船に乗るチャンスはあまりないため旅行気分と、水の力、通船門のあり方など生きた教育現場になると、私は常々考えています。
その一番の原因は何と言っても、閘室内の表示盤記入が波紋を呼んだと思います。
そこでご提案ですが、閘室に入りどれくらいの水位の変化があったのかが、より分かりやすくするために、表示盤の増設と干満表示盤などを考案しては如何でしょうか。
大人にも子供にも体験する中、目で訴えることができます。
ますます人気が出てくると思うと、私の心はウキウキ気分で夜も寝られませんがいかがお考えでしょうかお伺いします。

(答弁)
「中川口通船門の水位表示の増設と、開始水位の表示について。」についてお答えします。
中川運河での舟運の機運を高める体験乗船では、中川口通船門での水位調整体験の満足度が高い結果となっています。表示盤が設置されていることで水位の変化が分かりやすく理解できるとの声もいただいております。今回、議員より具体的な提案をいただきました表示盤の増設等につきましては、中川運河の仕組みをより多くの方々にわかりやすく理解していただけるうえで有効であると考えられますので、本組合といたしましてもしっかり検討してまいりたいと考えております。

最後に要望を付して終わりたいと思います。
1.
中川運河の水質改善については
エアレーション以上の、結果が出ると確信していますので早期実施をお願いします。
2.
トイレ問題については、洋式トイレでないと用をたせない方または、洋式トイレで育った方が大半を示す時代です。
最悪、和式トイレの場合は前方に握り棒を設置し用がすみましたら自力で立てるようにして頂きたい。
3.
水族館の閑散期については、
小さなお子さんが楽しめるような、餌やり等の体験型イベントに
ついては積極的に考えていただきたい。
世界最大級のプールで行うイルカショーは、観客の皆様に大変感動を与えています。ベンチもシートヒーターが付いており冷たくはありませんので、あとは多くの観客を動員することです。職員のやる気を引き出すためにも閑散期をなくすよう努力していただきたい。
4.
中川口通船門体験船については、 
 早期実現を目指していただきたいことを強く要望しましてすべての質問を終わります。









平成22年

平成22年6月定例会〔6月9日 水曜日)


質問通告タイトル
 1 中川運河の治水利用について
 2 堀止地区の整備について
 3 伊勢湾の国際コンテナ戦略港湾の選定について


○12番(福田誠治君) お許しをいただきましたので、通告に従いまして、順次質問させていただきます。
 初めに、中川運河の治水利用についてお伺いいたします。
 私は、名古屋市の治水を考えるに、三重県長島町にある桑名市立輪中の郷へ視察に行きました。長島町付近は古くから数多くの洪水に遭い、激しい水害を受けてきた地域で、水害から市民の生命、財産を守るため、輪中という共同体意識のもとに水防に取り組んでこられました。現在、この地域の浸水対策はすべてポンプの排水能力にかかっています。輪中の郷で館長さんの説明をお聞きし、海抜ゼロメートルの地域を含む名古屋市の南西部地域は主にポンプ排水に頼っていることから、輪中の地域と大変似ていると感じました。
 私は、どうすれば名古屋の都市機能が集積し広大な地下空間を有する名古屋駅周辺地区の低平地を今以上に集中豪雨や大雨に強くできるのか、いろいろ考え、過去、名古屋港管理組合本会議においても、埼玉県外郭放水路を例に、中川運河の治水機能を向上させることを訴えてきました。
 名古屋駅周辺などの一部の地域では、平成12年9月の東海豪雨や平成20年8月末豪雨を受け、時間60ミリの降雨に対応するための浸水対策が進められていますが、中川運河が持っている潜在的な治水機能を掘り起こせば、1時間100ミリのゲリラ豪雨からも、市民の皆さんや名古屋へ訪れたお客様の大切な生命、財産を守れるのではないかと考えます。
 東海豪雨の被害総額は1,460億円で、被害内容としては、おおむね床上浸水1万戸、床下浸水2万戸、そして、8月末豪雨の被害総額は31億5,000万円で、被害内容は、床上浸水1,200戸、床下浸水1万戸と、大変な被害をこうむったわけです。平成20年8月末豪雨の後の名古屋市の11月本会議において、私の質問で中川運河に排水できるよう検討し、毎秒13立方メートルを流すようになりましたが、このような豪雨にはとても歯が立ちませんので、ポンプの増強を訴えますが、いかがお考えでしょうか。
 例えば、中川運河の水位を1メートル下げれば、約60万立方メートルの貯留機能を確保でき、名古屋駅周辺を含む広い範囲の街を大雨から守ることができるということになります。また、中川運河には名古屋港へ排水する中川口ポンプ所がありますが、この排水量をふやせば、さらなる治水機能を確保することができます。このポンプ所は名古屋港へ直接排水していることから、ポンプの排水能力を上げることは比較的容易と考えられます。ふだんは松重閘門の近くにある松重ポンプ所で中川運河から堀川にポンプアップしていますが、松重閘門で堀川から中川運河に雨水を流せるようにすれば、堀川流域で生活される市民の皆さんを浸水から守れる可能性もあると考えます。
 中川運河の両側護岸のうち、未整備延長はおおむね9キロ、改修期間は45年で、概算事業費は45億円かかると伺っています。雨水を運ぶための下水の整備などは必要になりますが、これだけやれば、中川運河流域、堀川流域、新堀川流域の治水能力の大幅アップになり、広い視野で活用方法を描いてみると、これだけのことで名古屋駅周辺を含む市内の3割から5割近くを大雨から守れる可能性があります。浸水対策のために中川運河を治水機能に活用してはどうか、名古屋市長でもあります河村管理者の御所見を伺います。
 一方、先ほどお話をした中川運河の治水機能を活用するためには、中川運河のポンプの増強を第一に、護岸整備は早期に完成させる事業費を確保する必要があります。
 私は、中川運河のシンポジウムに参加し、いろいろな議論を聞く中で、大きな時代の変化とともに運河の役割も変わってきており、治水以外にもさまざまな活用方法を多くの方が考えていることを知りました。港から都心に至る延長6.4キロの広大な水面は市街地における貴重な水辺空間である、中川運河を物流・産業空間との調和を図りつつ、市民に親しまれるウオーターフロントとしても、沿岸用地を活用していくべきと考えます。
 運河の両側には43万平方メートルの用地があり、名古屋港管理組合が36万平方メートルをお貸しし、年間12億円余りの収入がありますが、ここは臨港地区という規制もあり、港湾関係に限られて使用可能となっているため、月額平米300円程度と一定の料金で貸しています。今後、水辺空間を港湾事業者以外に貸すことを検討してほしいと考えており、その借地料を上げることも検討してほしいと願います。
 運河沿岸の土地の新たな活用方法をすることは、仮に名古屋港管理組合の収入につながる場合は、中川運河の治水機能の向上のためのポンプの増強や護岸整備の時期が相当早くなると期待します。もちろん、臨港地区という厳しい規制もありますが、都市側から見れば貴重な水辺空間であり、これを活用するという視点から、港湾関係以外の方々に利用していただき、幅広く民間に貸していくことなど考えるべきであると思いますが、いかがでしょうか。港営部長にお伺いします。
 次に、中川運河の最上流部である堀止地区に関する質問をさせていただきます。
 名古屋市のささしまライブ24の事業と一体となり、名古屋港管理組合では、堀止地区の緑地整備を行うと聞いております。これらの事業は、ささしまライブ24での地域冷暖房や公園内のせせらぎの整備に高度処理をした下水再生水を使用し、最終的に中川運河の水質浄化にも寄与できるものと聞いております。
 下水再生水の放流に関する件ですが、水のよどみがなく、堀止地区の浄化効果を十分発揮させるためにどのような放流の仕方を考えているのか、お聞きします。
 最後に、皆さんの質問と大いに重なりましたが、伊勢湾の国際コンテナ戦略港湾の選定について数点お尋ねします。
 初めに、5月中旬の国土交通大臣の定例記者会見で、選定されなくても、民間の視点での港湾経営を実行することが必要といった発言について、本港は、選定に漏れた場合でも計画書に基づく施策を実行し、国際戦略港湾としての目標を目指すおつもりでしょうか、お伺いいたします。
 次に、計画書のコアたる公設民営化及び上下分離について数点お尋ねいたします。
 一つ目は、名古屋港では、いろいろな整備方法によりコンテナターミナルが建設されて管理運営がされてきましたが、公設民営、上下分離の考え方に照らし合わせたときに、鍋田ふ頭のNUCTや飛島ふ頭南側のTCBターミナルは一体どのようなスキームを想定し、公共としてどの部分を所有することになるのか、これをだれに貸し付けることになるのかをお伺いいたします。
 また、上物の民間所有の道筋は有償譲渡なのか現物出資なのか、お聞きいたします。
 港湾の経営主体というものは一体だれなのか。また、その結果、名古屋港管理組合が行う業務がどうなるのか、本組合の職員はどうなるのか、お聞きいたします。
 以上、明快なる答弁を求め、第1回目の質問を終わります。
○議長(岩村進次君) 河村管理者。
○管理者(名古屋市長河村たかし君) 都市の浸水対策のために、中川運河についてその機能を高めるようにどうしたらいいかということでございまして、この機会に勉強させていただいてありがとうございます。
 山田副市長に聞きましたら、名古屋駅の辺がやっぱり水がちょっと危ないということで、中川運河の水位を下げることが非常に重要だということだけど、何でできんかと言っとったら、ポンプは結構能力があると、名古屋港に出すのはね。だけど、下げると護岸が危ないということらしいもんで、それは金がかかるか何かようわかりませんけど、名古屋市の立場としては、それは市民の安全・安心にかかわることでございますので、強くこの機会に管理組合の方に申し上げたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(岩村進次君) 森港営部長。
○港営部長(森 俊裕君) 私からは、運河用地の活用についてお答えをいたします。
 現在、中川運河は臨港地区に指定されており、港湾の場として倉庫業を中心とする港湾運送事業者や名古屋港を利用する荷主など、港湾に深いかかわりのある企業に土地の貸し付けを行っております。
 運河用地の活用につきましては、今後、中川運河再開発基本計画の見直しをしていく中で、港湾関係者以外にも利用できるような方策を検討してまいりたいと考えております。
○議長(岩村進次君) 鈴木企画調整室長。
○企画調整室長(鈴木泰治君) 堀止地区の整備についてお答えいたします。
 下水再生水の放流につきましては、コーナー部等複数箇所から行うことにより、堀止地区の水がよどむことのないよう検討してまいりたいと考えております。
 次に、伊勢湾の国際コンテナ戦略港湾の選定についてお答えいたします。
 まず1点目の、選定されなかった場合の対応についてでございます。
 仮に選定されなかった場合は、施策実施のための条件が整わず、内容を見直すこともあり得ると考えておりますが、引き続き、効率的な港湾経営を進め、港湾の国際競争力強化に資する施策に取り組んでまいります。
 次に2点目の、NUCT、TCBの公設民営、上下分離におけるスキームについてお答えいたします。
 公設民営、上下分離の中で公共が所有するのは、いわゆる下物とされる岸壁、泊地、コンテナヤードの土地でございます。その所有者ですが、岸壁については、これまでに国が直轄事業で整備したものや、今回計画書で提案しておりますが、埠頭公社や民間が所有している岸壁を国が買い取ることで国の所有となります。また、土地については、国による岸壁整備に付随する土地を除き、基本的に本組合の所有でございます。計画書の提案では、鍋田ふ頭のNUCT、飛島ふ頭南側のTCBターミナルについて、岸壁は直接ターミナルを運営する民間事業者に、土地は株式会社化された公社にそれぞれ貸し付けるスキームを想定しております。
 次に3点目の、民間所有の上物は有償譲渡なのか現物出資なのかについてお答えいたします。
 既にTCBターミナルでは、ガントリークレーンを初めとする上物は民間事業者の所有となっており、現在整備中の鍋田ふ頭の第3バースでも、NUCTがみずから上物を整備し、所有する予定でございます。一方、計画書の提案の中で、現在埠頭公社が所有する上物は、公社が株式会社へ移行した後、現物出資によって民間事業者の所有とすることを想定しておりますが、まだ未定でございます。
 次に4点目の、港湾の経営主体と本組合の業務と職員についてお答えいたします。
 効率的なコンテナターミナルの実現に向けて、各ターミナルの運営は民間事業者が行い、戦略的なポートセールスなどを行う一元的管理・経営体制の主体として、株式会社化された公社を想定しております。こうした中で、本組合の業務は、港湾計画の策定、コンテナヤードの土地の造成やその貸し付けを中心に行うことになると想定しております。本組合の職員につきましては、株式会社化する公社と本組合の担う事務を整理する中で、これまで港湾管理者として培った知識、経験を本港発展のため最大限活用できるよう検討していきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(岩村進次君) 福田誠治議員。
○12番(福田誠治君) 管理者の前向きな答弁を聞いて、大変うれしく思っております。
 私も以前、中川運河は宝だと何度も議場で言いましたけれども、本当に中川運河を使えば、名古屋市の中川運河、堀川、新堀川の周辺は、治水対策に最も重要な河川だと私は思っております。そういう意味でも、護岸を整備すれば、1メートル下げるだけで60万トンの貯留施設になる。また、ポンプ能力を上げると、まあ上げても本当に海に流すやつですからね。本当にどんどん流せると私は思います。ですから、ポンプの増強もしっかりやっていただきたいと、そのように思っております。
 あと、要望ですが、2点ほどございまして、1点目には、堀止地区の整備についてでありますが、観光という観点で、水面や緑地部において遊び心を持った施設の整備を検討していただきたい。また2点目に、私は、中川運河の歴史教育の場として特に閘門機能は重要な財産であると考えております。ぜひこの閘門機能を多くの市民の方々にも体験していただくことが重要であると思います。
 私は以前、名古屋港管理組合本会議において閘門内の水位表示の設置の件で質問し、対応していただいたことから、わかりやすく好評であると聞いております。このようなことは一例でありますが、ただいまの管理者の護岸整備の答弁を聞きますと、護岸がきちっとなれば、早く中川運河にも観光として船の流通ができると、そのように感じております。今後、名古屋港管理組合において、広く市民の方々にPRするとともに、みなと体験ツアーなども体験できるような機会を中川運河でも設けていただくことを要望し、私からの質問とさせていただきます。
 以上です。




平成21年

平成21年3月定例会(3月26日 木曜日)


質問通告タイトル
 1 中川運河について
 2 名古屋港水族館について

○6番(福田誠治君) ただいまお許しをいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきます。
 初めに、中川運河についてお伺いいたします。
 平成20年8月末豪雨が発生してから、既に7カ月がたとうとしております。平成12年の東海豪雨と同様、今回の豪雨でも市内各地で被害が発生し、名古屋の玄関口である名古屋駅周辺でも浸水被害が生じました。おおむね10年に1度発生すると言われてきた1時間に60ミリを超える豪雨がたびたび起こっている昨今、名古屋市の雨水貯留施設は、莫大な予算を投入して建設しても、ためることにはしょせん限界があるため、私は名古屋駅周辺地区の雨水を中川運河へスムーズに流す治水機能向上の提案を訴えてきました。
 木下議員、よろしくお願いします。皆様によくわかりますようパネルを用意しましたので、ごらんください。
    [2番 木下 優君パネルを掲示]
 比較対照がしやすいよう色分けしてあります。まず、上段の図を見てください。中川運河の仕組みを簡単に説明します。雨が降ると、下水道より自然流下か、ポンプアップをして中川運河に排出します。そして、中川運河を流れて中川口ポンプ所より名古屋港に排出します。
 それでは、下段の図を見てください。昨年4月、私は埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路を視察してまいりました。これは国の事業で、中小河川の洪水を地下に取り込んで、より高い治水能力を持たせるため、地下50メートルに直径10メートル、延長6.3キロメートルの貯留と連続排水の機能をあわせ持つトンネル式地下河川と、毎秒200立方メートルという膨大な排水量を有するポンプにより1級河川の江戸川に流すというものであります。この排水ポンプは総額2,400億円を投じましたが、地域住民300万人の安全が保障されました。
 この首都圏外郭放水路を中川運河と比較して考えますと、中小河川は雨水を集めて流す下水道と同じ機能であります。地下河川は中川運河そのものであります。毎秒200立方メートルの排水ポンプは、中川口ポンプ所と同じ機能そのものです。そして放流先は、外郭放水路の場合江戸川であり、中川運河の場合は名古屋港であります。しかし、大きく違うところは、外郭放水路の排水能力は毎秒200立方メートルであり、小学校のプール1杯分に匹敵します。それに比べ中川口ポンプ所は5台のポンプがフル回転しても毎秒45.3立方メートルでしかありません。中川口のポンプは、首都圏外郭放水路ポンプに比べ4分の1以下の排水能力しかないのです。よって、排水能力の高いポンプを設ければ、中川運河の治水機能を高めることができると考えます。
 いずれにいたしましても、二度と名古屋市の表玄関である名古屋駅周辺地区の浸水をさせないため、中川運河の治水機能を向上させることが重要でありますが、いかがお考えでしょうか。
 木下議員、ありがとうございました。
 以前、私は、個人質問で中川運河の水位を下げることも提案しました。中川運河が有する貯留機能を向上させることができます。中川運河の水位を下げるには莫大な護岸整備が必要であり、おおむね50億が必要であるとお聞きしました。
 現在、国庫補助事業により護岸整備を進めており、全体の完了には、今後数十年はかかると推察いたします。中川運河の護岸整備を進める途中、ゲリラ豪雨などが頻繁に起こる昨今の気象状況を考えますと、長い歳月を費やすような悠長なことは言っておられないと感じております。最悪な場合、人命にかかわることも想定されます。
 今回、私が提案しました中川運河を活用した治水機能の向上を早期実現するためにも、何としても整備していただきたいと声を大にして申し上げたい。早期実現に向けてお考えをお伺いいたします。
 昨年提案させていただきました中川口閘門の大型スケールの設置につきましては、関係者の皆様には御尽力をいただき、まことにありがとうございます。船に乗っている人はもちろん、西側の公園からも水位の変化がよくわかり、大変に好評と聞いております。
 そこで、中川運河ウォーターフロントを中心とした観光都市名古屋についても言及したいと思います。
 まず、小さな観光大使に来てもらうことです。つまり、名古屋市の小学生はもちろん、多くの小中学生の社会見学や遠足のコースとして設定し、中川運河を観光船に乗って楽しさを満喫してもらうのです。観光船は、堀止地区や松重閘門より出発し、目的地の名古屋港水族館を見学するコースです。途中の中川口閘門では、ミニパナマ運河が体験でき、教育上有意義で夢のあるプランであります。そして、彼らがリピーターとなり、家族や多くの友人を誘うことにより活性化も見込まれます。まさに子供たちが小さな観光大使なのです。時を待つより時をつくれです。
 ささしまライブ24の南側の中川運河、堀止地区に小型桟橋を計画しており、民間事業による事業展開によって観光船の運航は可能であると答弁をいただいております。ささしまライブ24が平成26年に完成しますが、先行投資する姿勢で臨み、例えば松重閘門付近に小型桟橋を設置し、観光船を試験運用していくのです。ささしまライブ24が竣工できるときには、市民や観光客がたくさん訪れるような中川運河を目指していきたいのです。そのためには、今から手を打っていくのが大切なのです。
 昨年の運河通航実績は、1日の利用が2隻程度と聞き、これからは時代に即した観光への土地活用へと転換しなければならないのです。ささしまライブ24南側の堀止地区から松重閘門、そして名古屋港へと観光船を運航し、岸辺には緑や公園があり、ホテルやレストランが並び、たくさんの人に来ていただけるよう、魅力ある名古屋ウォーターフロント計画にしていきたいと考えます。
 また、楽しいだけでなく、以前から提案しております伊勢湾台風や東海豪雨の記録を展示する記念館なども視野に入れ、左右の護岸整備を行い、倉庫街から脱却して、今後は商業地区として整備をしていくことで経済効果が生まれ、地域が活性されていく中で、新たな雇用の創出にもつながっていく、このことは間違いないのであります。
 観光地への土地活用に向けていかがお考えでしょうか。
 続いて、名古屋港水族館についてお伺いいたします。
 昨年、名古屋港水族館の入館者数は何パーセントの減少になったかお尋ねしたいと思います。
 また、市民からシャチ飼育展示を要望する声も多く聞かれます。世界最大級のプールの魅力を十分に活用できるシャチの飼育展示を再開するためにも、一日も早く誘致していただきたいのですが、どのような状況であるかお伺いいたします。
 これで、第1回目の質問を終わらせていただきます。
○副議長(ひざわ孝彦君) 藤原企画調整室長。
○企画調整室長(藤原克己君) 中川運河についてお答えをいたします。
 まず1点目の、中川運河の治水機能の向上についてでございます。
 平成20年8月末豪雨を受け、名古屋市が第2次緊急雨水整備計画などを策定し、市会に説明を行ったと聞いております。この計画には中川運河を活用した浸水対策も含まれており、本組合では、名古屋市からの要請に基づき、東支線付近に計画されております雨水貯留管の排水ポンプ所用地の確保及び中川運河への排水方法について協議を開始しております。
 次に、2点目の中川運河における護岸整備の早期実現についてお答えをいたします。
 本組合では、中川運河の機能維持を図るため、老朽化した護岸の整備を順次進めており、現在までに、護岸総延長に対し約4割に相当します6.8キロメートルの整備を行いました。厳しい財政状況ではありますが、今後とも老朽化した護岸整備を可能な限り進めるとともに、中川運河再開発基本計画に基づき、関係機関と調整をし再開発を行ってまいります。
 次に、3点目の観光地化への土地活用についてお答えをいたします。
 本組合では、中川運河再開発基本計画に基づき、拠点となります中川口地区や堀止地区の整備を順次進めてきております。また、中川運河は国の「運河の魅力再発見プロジェクト」に認定をされており、本組合も関係者による意見交換を行う場に参加をし、豊かなウォーターフロント開発に向けた検討に努めているところでございます。
 観光地化への土地活用につきましては、運河の特性を生かすよう名古屋市と共同調査等を実施するとともに、水質改善につきましても、名古屋市と連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(ひざわ孝彦君) 野村関連事業担当部長。
○関連事業担当部長(野村尚弘君) 名古屋港水族館につきましてお答えいたします。
 まず1点目の、昨年の入館者数でございますが、平成20年の入館者数は199万3,511人で、前年と比較いたしまして約5パーセントの減少でございました。特に、シャチが展示されなくなりました8月から12月の入館者数は、景気の低迷と相まって、前年と比較して約15パーセントの減少でございました。
 名古屋港水族館といたしましては、浅瀬にランディングしたバンドウイルカを、飼育員の生態解説を聞きながら触れていただく「さわってみィルカ」、イルカが図形を見分けるトレーニングに挑戦する「イルカのチャレンジ」、サンゴ大水槽におきまして、水槽に飼育員が入りえさを与える様子を他の飼育員が解説を行うなどのイベントを新たに開催し、また、既に実施しております「マイワシのトルネード」の回数増や、「イルカパフォーマンス」の編成頭数を増やすなどを行い、今後とも引き続き入館者確保に努めてまいります。
 次に、2点目のシャチの入手状況についてお答えいたします。
 まず、自然界からの入手につきましては、2002年にロシア政府が捕獲許可を出した後は捕獲許可の事例はなく、極めて困難な状況でございます。
 次に、海外の水族館からの入手につきましては、現在シャチの飼育頭数は減少傾向であること、また、先ほど御説明いたしましたように新たな捕獲許可が出ない現況から、やはり困難な状況でございます。
 これらの状況から、名古屋港水族館といたしましては、国内の水族館を対象として、現在鋭意交渉しているところでございます。今後とも、市民、議会の皆様方の御理解、御支援をいただきまして、シャチの入手に努めてまいります。
 以上でございます。
○副議長(ひざわ孝彦君) 福田誠治君。
○6番(福田誠治君) 御答弁ありがとうございました。
 名古屋市の浸水対策のためには、中川口のポンプを増強して、中川運河の治水機能をさらに向上させることが必要であると思います。いかがお考えでしょうか。
○副議長(ひざわ孝彦君) 藤原企画調整室長。
○企画調整室長(藤原克己君) 名古屋市の浸水対策のためには、まず第2次緊急雨水整備計画について協議を進めていくことが重要かつ有効であると考えております。
 議員御指摘の中川口ポンプ所を含め、中川運河の治水機能向上につきましては、名古屋市の考え方を伺いながら検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(ひざわ孝彦君) 福田誠治君。
○6番(福田誠治君) 最後に、私の意見を再度申し上げます。治水機能は、やはり中川運河の下流である中川口ポンプの増強から始めるべきであると考えます。
 以上でございます。





平成20年

平成20年5月11月定例会〔11月10日 月曜日)


質問通告タイトル
 1 名古屋港水族館について
 2 中川運河について

○6番(福田誠治君) お許しをいただきましたので、通告に従いまして、順次質問させていただきます。
 初めに、名古屋港水族館は、県民・市民に親しまれる港づくりの中核施設として、平成4年10月に「南極への旅」をテーマにした第1期南館がオープンし、平成13年11月に「35億年はるかなる旅」を展示テーマとした第2期北館がオープンいたしました。
 また、平成15年10月には、和歌山県太地町くじらの博物館と名古屋港水族館が共同して、シャチの繁殖に関する研究を当館で進めるためにシャチを入手し、シャチ、バンドウイルカ、ベルーガという鯨類3種類の展示が実現し、この地域にさらなるにぎわいと活気をもたらしました。
 このような状況の中で、シャチを入手し展示する前の平成15年には170万人ほどの入館者数でありましたが、昨年度は210万人と、平成5年度以来の200万人超えを記録するに至っています。これは、沖縄の美ら海水族館、大阪の海遊館に次ぐ全国で3番目の入館者数でありました。
 この水族館の人気を支えてきたシャチのクーですが、残念なことに、9月19日に死亡しました。8月、9月には、シャチが展示できなくなったこともあり、今年度の9月までの入館者数は前年同期比4パーセント減とのことであります。
 以上のような状況を踏まえて、4点についてお伺いいたします。
 まず1点目ですが、今年度の入館者数について、シャチ不在の中、どのように見込んでいるのか、見通しについてお伺いいたします。
 2点目は、シャチ・クーの5年間の軌跡が見られるイベントを行っていますが、入館者の反応はどのようであるか、お伺いいたします。
 3点目に、今回のクーの死から得られたことがあれば、幾つかお伺いいたします。
 4点目ですが、世界最大級のプールを十分に活用できる生物の展示が必要なことは、シャチが展示されなくなってからの状況が示していると思います。シャチをできるだけ早い段階で飼育展示することが望ましいと思います。鴨川より新館長がお見えですので、後継のシャチがつがいで一日も早く入手できるのか、お伺いいたします。
 次に、中川運河についてお伺いいたします。
 現在の松重ポンプ場は、中川運河の水質改善のために、運河から堀川へ1日7万5,000トンの排水量を現在3台のポンプで対応しています。万が一1台故障した場合でも対応できるということですが、今後は、老朽化したポンプの更新を考えなければいけないと思います。
 名古屋市指定文化財である松重閘門付近の水域においては、水質汚濁が進行しているが、それに対してどのように対処していくのか、お聞きします。
 また、ポンプを更新した場合の費用は幾らかかるのか、工期的にはどのぐらいの日数がかかるのかをお尋ねいたします。
 また、中川運河の整備は何年くらいの投資をしていたのか、そのときの土地使用料の収入に対してパーセントでお答え願います。
 平成16年11月17日に、名古屋港臨港地区内の分区における構築物の規制の見直しについての規制緩和の一覧の中で、中川運河は商港区で、主な目的として旅客または一般の貨物を取り扱わせることを目指す区域とあります。
 松重閘門を閉めて13年後に、映画「泥の河」のロケ地に中川運河は選ばれました。そのわけは、昭和30年代から川岸に倉庫街などが残っていたため、捨て去られたような風景がイメージにぴったりだったでしょう。その後40年がたち、ことし4月に、松重閘門、堀止を視察し、中川閘門を体験し、堀川を上りましたが、今でも中川運河の風景は昭和30年代の面影がありました。躍動していない運河だということは、何と悲しいことでしょう。
 松重閘門閉鎖を機に、企業の表玄関は、運河側から道路側に向けた、右岸側、左岸側ともに幅員15メートルのコンクリート舗装の流通道路があるため、運河の利用はほとんどなくなりました。その現状は、水運利用はトラック輸送に変わり、取扱貨物はピーク時の50分の1以下に低下しており、昨年の運河通航実績は、1日利用は2隻程度で、年間612隻の通航しかなく、減少の一途をたどっています。新たな躍動の出番を40年間待っているのです。
 現在、運河を利用している企業は、油槽所が5カ所と伺っています。全企業の何パーセントに当たりますか。
 平成5年に、名古屋市及び名古屋港管理組合が共同して、中川運河再開発基本計画を策定しておりますが、以来15年が経過した現在、計画に挙げられた8区の拠点整備地区のうち、中川口緑地などの整備にとどまっており、その整備の進捗は非常に遅いと言わざるを得ません。
 堀止地区が平成26年に完成予定ですので、民間の力をおかりして、堀止地区より松重閘門を経由して中川口閘門を通り、ガーデンふ頭から堀川まで船舶で乗降できるように環境を整えることが望ましいと考えますが、いかがお考えでしょうか。
 中川運河の川幅は60.3メートルから90.9メートル。名古屋市内の国道19・41号線道路幅員は歩道を含めて50メートルありますが、それ以上の水の道が中川運河であります。最大限に活用していただくようどれだけ真剣に取り組んできたのか、お伺いいたします。
 例えば、運河を利用している企業とそうでない企業とでは、土地利用料が異なるのか、ホテル、レストランなどの誘致を進めたのか、水辺を活用するなどの対策を考えてきたのでしょうか。
 都市センターでの中川運河の将来を描いた中に、マンション、緑地などの夢のある絵が多く見受けられました。将来、描いた子供たちが大きくなったときには実現するように、青写真を描いて着実に進んでほしいと思いますが、いかがお考えでしょうか。
 また、中川口閘門を体験させていただき感動しましたが、閘門内の水位の変化がよくわかるよう、船に乗っている人はもちろん、西側の公園からもよく見えるように、大型スケールを設置してほしいと考えます。まさしく生きた教育と考えるものであります。
 最後に、中川運河を貯留地として利用していただきたいが、どのようなお考えがあるでしょうか。
 以上をもちまして、壇上からの質問を終わらせていただきます。
○副議長(ひざわ孝彦君) 野村関連事業担当部長。
○関連事業担当部長(野村尚弘君) 名古屋港水族館についてお答えいたします。
 まず1点目の、今年度の入館者数の見通しについてでございます。
 シャチ・クーを展示しておりました本年度7月までの入館者数は、昨年度同期比で約4パーセントの増加でございましたが、展示を休止いたしました8月からは減少に転じ、10月までの入館者数は、昨年度同期比で約5パーセントの減少となってございます。
 今後とも厳しい状況にあると考えておりますが、シャチ・クーの5年間の軌跡を見られるイベントを初め、入館者が飼育員や生物と触れ合うことができるイベントの開催など、魅力ある企画・展示に努め、集客確保に努力してまいります。
 次に2点目の、シャチ・クーの5年間の軌跡が見られるイベントにおいての入館者の反応についてお答えいたします。
 このイベントにおいて、「クーちゃんメモリアルトーク」や「クーちゃんメモリアルツアー」などに多くの皆様の御参加をいただいております。シャチ・クーの人気の根強さを実感しているところでございます。
 この中で実施をいたしておりますアンケートによりますと、再度シャチのトレーニングを見たいという御意見が多くございました。
 次に3点目の、シャチ・クーの死から得られたことについてお答えいたします。
 まず、シャチ・クーの治療に当たりまして、他のシャチ飼育園館の獣医師の派遣を受けるなど、他園館との連携が深まったことを挙げることができます。
 さらに、ウイルス感染の診断技術の向上及びヘルペスウイルス感染症の予防の必要性を痛感いたしたことから、これらにつきまして研究機関と連携し対応していきたいと考えております。特にヘルペスウイルス感染症の予防につきましては、大学の研究機関と連携いたしまして、世界で初めてワクチン開発にも取り組むものであり、シャチの飼育展示に大いに役立つものと考えております。
 次に4点目の、シャチ・クーの後継についてお答えをいたします。
 「35億年はるかなる旅」の展示テーマに沿い、かつ世界最大級のプールを十分に活用できる生物の展示を検討してまいりますが、先ほどのアンケートの結果におきましても、再びシャチの飼育展示をすることに対する要望が多く見られること、また、約5年間にわたりまして行ってまいりましたシャチの飼育繁殖研究は研究途上であり、その継続は必要であると考えられることから、まずはシャチの飼育展示を中心に検討してまいりたいと考えております。
 今後、県民・市民、本組合議会議員の皆様方の御理解、御支援をいただきまして、シャチの入手に努めてまいります。
 私からは以上でございます。
○副議長(ひざわ孝彦君) 藤原企画調整室長。
○企画調整室長(藤原克己君) 私からは、中川運河についてお答えをいたします。
 まず1点目の、松重閘門付近の水域の水質汚濁についてでございます。
 従来の水循環に加えまして、露橋水処理センターからの高度処理水の活用による水質浄化に努めてまいります。
 次に2点目の、新たなポンプ場の設置場所、能力、費用及び工期についてお答えをいたします。
 中川運河の水質改善のため、中川口から海水を取水し、松重ポンプ場から排水する水循環は非常に効果的であることから、老朽化しています松重ポンプ場の改修は必要であると認識をしております。新しいポンプ場の設置場所、能力、費用及び工期につきましては、今後、調査・検討いたしまして、事業手法を国と調整した上で明らかにしてまいりたいと考えております。
 なお、ポンプ場をつくりかえるに当たりましては、まず新しいポンプ場を設置し、その後、現況のポンプ場を撤去する考えであり、水循環機能を継続していくものでございます。
 次に5点目の、中川運河からガーデンふ頭を経て堀川までの観光舟運環境整備についてお答えをいたします。
 中川運河におきましても、将来、民間企業が観光舟運事業を実施することを想定いたしまして、名古屋港港湾計画におきまして堀止に小型桟橋の設置を位置づけておるところでございます。また、将来、その他の地域におきましても、需要に応じて小型桟橋の設置を検討してまいります。
 次に6点目の、中川運河の活用の取り組みについてお答えをいたします。
 本組合と名古屋市が共同で策定をいたしました中川運河再開発基本計画に基づき、中川口西遊歩道、中川口緑地、名古屋港漕艇センター、水質浄化施設等、ポンプ場や老朽化した護岸の補修費を除いた親しまれる諸施設の整備に約22億円を投じてまいりました。
 これら施設の整備により、憩いの場のみならず、レガッタや各種ボート大会等が毎年開催されるなど、多くの人々に活用をされているところでございます。今後は、名古屋市のささしまライブ24地区開発と連携をした堀止地区の緑地整備等を進め、親しまれる港づくりを推進してまいりたいと考えております。
 次に8点目の、中川運河の開発、大型スケールの設置及び貯留機能についてお答えをいたします。
 中川運河の開発は、中川運河再開発基本計画に沿って着実な整備を進めてまいります。議員より御提案のスケールの設置につきましては、社会教育的に有意義であると考えられますので、水位の変化がわかるような工夫について検討をしてまいります。
 中川運河の貯留機能につきましては、現在もその機能を有しており、名古屋市の浸水対策にも貢献をしているところでございます。中川運河の貯留機能の向上につきましては、都市の浸水対策を所管する名古屋市から要請があれば、本組合として協議していくことも必要であると考えております。
 私からは以上でございます。
○副議長(ひざわ孝彦君) 長尾建設部長。
○建設部長(長尾登起夫君) 引き続き3点目の、年間投資額及び土地使用料等収入に対する割合についてお答えいたします。
 護岸改良や緑地整備等に係る年間投資額は、過去5年間で平均約4億5,000万円となっており、年間の土地使用料等約12億円に対する割合は、約37パーセントとなっております。
 以上でございます。
○副議長(ひざわ孝彦君) 森港営部長。
○港営部長(森 俊裕君) 引き続き4点目の、中川運河に立地する油槽所についてお答えいたします。
 御質問のとおり、定期的に中川運河を利用し、貨物が搬入されている油槽所は全部で5社ございます。現在、中川運河に立地する企業は229社あり、油槽所は全体の約2.2パーセントに当たります。
 次に7点目の、中川運河における土地貸付料とホテル、レストランなどの水辺活用対策についてお答えいたします。
 立地している企業に対する土地貸付料は、特定の企業及び業種を区別することなく、地区別に一律の貸付料金を定め、徴収しております。
 また、ホテル、レストランなどの水辺活用対策についてですが、中川運河沿岸は港湾を管理運営するために必要な臨港地区に指定されており、名古屋港臨港地区内の分区における構築物の規制に関する条例によりまして、建築できる建物の規制が行われております。
 当該地区は商港区に指定されており、港湾関係者の利便性を図るためのホテル、レストランなどを建てることは可能となっています。今後、中川運河再開発基本計画の推進に当たって有意義であると認められる施設については、その対応を検討してまいります。
 以上でございます。
○副議長(ひざわ孝彦君) 福田誠治君。
○6番(福田誠治君) それぞれの御答弁ありがとうございました。
 最後に、2点要望をいたします。
 1点目に、名古屋港水族館にシャチを早期に、できればつがいで入手し、多くの待ち望んでいる市民にごらんいただけること、また、シャチの繁殖が実現できることを期待いたします。
 2点目として、平成12年度東海豪雨とことし8月末の集中豪雨を私なりに検証したところ、今回の集中豪雨は、前もって水位をマイナス0.2メートル程度に下げてあれば、名古屋駅周辺の自然流下地域は浸水することはなかったものと考えます。
 今後も水位を下げるのであれば護岸強化が見込まれると思いますが、距離は両岸で9.6キロメートル、工事費48億円かかると伺っていますが、完了させることにより、前もって集中豪雨があると予想される場合、水位を下げることで内水対策に大きく貢献できます。そして、護岸が整備されることにより、中川運河に多くの人が集まってくることを期待しまして、私の要望とさせていただきます。
 以上。




平成19年

平成19年11月定例会(11月13日 火曜日)


質問通告タイトル
 1 東海・東南海地震について
 2 中川運河について

○12番(福田誠治君) 皆さんおはようございます。ただいまお許しをいただきましたので、順次質問いたします。
 いつ起こるともわからない東海・東南海地震についてお伺いいたします。
名古屋港管理組合の予測は、現在どのようになっていますか。また、地震で怖いのが津波です。まだ記憶にも新しいインドネシア沖で起きた津波災害では多くの人命が失われました。改めて水の怖さを十分認識し、海に囲まれた日本はとりわけ津波を警戒しなくてはならないことを提起させられたと思います。
そこで、東海・東南海地震が起こったとき、昭和39年に施工された名古屋港の高潮防波堤は震度幾つまで大丈夫でしょうか。また、地震が起こったときのシミュレーションはしっかりなされているのか、お尋ねします。
 また、大規模地震による液状化への対策は想定されていますか。例えば、薬液注入工法やジェットグラウト工法などの地盤改良によって緊急物資などを運ぶ船が接岸できるようになっていますか。
また、災害時に中川運河や堀川を活用した水上輸送体制についてお尋ねします。
次に、中川運河についてお伺いいたします。
私の知り合いの方は、子供のころ家族で海水浴に行くときは、熱田七里の渡しから内海までボートで行った思い出があり、このときの体験が忘れられず、今では、堀川に船を浮かべクルージングの仕事をしております。水に親しむことが自然に触れ合うことであり、大人も子供も大変感動する癒しの空間であります。
皆さん御存じと思いますが、中川運河はパナマ運河と同じように設計され、名古屋港の水位と中川運河の水位が異なる高さであるものを中川口閘門で調整し、スムーズに運航できることにした人間の知恵の結晶であります。この場を運航体験することが、生きた教育と考えるものです。
そこで、現在の中川口閘門の運営費用と船の利用率の現状と観光対策についていかがお考えでしょうか、お尋ねします。
そこで、観光都市名古屋を考えてみると、例えば、横浜、神戸などの港が栄えることが観光地としての重要な役割を示しています。であるならば、名古屋港がもっと栄えるのが重要ではないでしょうか。
それには水質が大きな問題になるのではないかと考えます。中川運河や堀川の水質が悪い原因は何か。合流下水道が一番の原因とお聞きしますが、やはり晴天時はよいが、雨天時には時間2ミリから3ミリの雨量があると、トイレの水が直接川に流されているのが現状です。
平成13年、堀川で3カ所実施したモニタリング調査の結果、降雨量により瞬時的に基準を超過した箇所があり、国の雨水吐き暫定基準の3倍のBODが検出されました。また、糞便性大腸菌は多数、長時間検出されています。公衆衛生上、極めて問題である上、河川に対する環境破壊の最大の原因者でもあります。そのため、合流下水道を分流化にするしかないと、名港管理組合は名古屋市に強く訴えていくべきと考えますが、この点についてお伺いいたします。
次に、現在中川運河は中川口ポンプ所で水位調整をされていますが、水質浄化のため、中川口ポンプ所で海水を名古屋港から中川運河に取水し、松重閘門近くでポンプアップにて堀川に排水し、浄化に努力されている現状ですが、海水魚が大量に死ぬことがあると聞きます。
このような状況の中、露橋下水処理場が改修され、高度処理をした淡水を中川運河に流すと、水質が悪化するのではないでしょうか。名古屋港管理組合としては、露橋下水処理水をどこに排水するのが一番よいかをお聞かせください。
次に、豊田市に枝下用水がありますが、ここは用水なので、夏は水があふれんばかりに流れています。この水は矢作川から引き込んでいますが、この周辺で集中豪雨があることを察知しますと、10カ所から用水路の水を遠隔操作で矢作川に戻し、豊田市の中心部を洪水から守っています。平成12年に東海豪雨がありましたが、そのときも枝下用水のおかげで豊田市内は洪水から守られたのです。
一方、中川運河は、断面積で比べますと、さきに述べました枝下用水よりも大きいものを持っており、また、ポンプ所もあることから、洪水に対する処理能力の高さがうかがえます。
雨水貯留施設は何年も使わないかもしれませんが、ポンプ所は常に使い、洪水時には大活躍をします。護岸も整備することにより、川が若返り、そこに潤いと人が集まるものです。中川運河は広大な水面を持つ、名古屋でも防災上貴重な貯留施設と考えます。
集中豪雨など大量出水に備えアメダスを有効に利用し、集中豪雨が予想されるときには、あらかじめ中川口ポンプ所を稼働させ水位を下げておくことにより、雨水の貯留施設として大いに中川運河を利用できないか、お聞きします。
また、護岸強化を今後も進めた場合、洪水時に早期対策をとれば貯留量が増加されると考えますが、この点をお尋ねして、第1回目の質問を終わらせていただきます。
○副議長(小出典聖君) 長尾企画調整室長。
○企画調整室長(長尾登起夫君) 東海・東南海地震についてお答えいたします。
 1点目の、東海・東南海地震が起こったときの高潮防波堤の強度についてでございます。
 高潮防波堤は国有港湾施設であり、現在、国土交通省中部地方整備局において調査を進めていると聞き及んでおります。
○副議長(小出典聖君) 永井防災・危機管理担当部長。
○防災・危機管理担当部長(永井武司君) 引き続き、2点目の東海・東南海地震が起こったときのシミュレーションについてお答えいたします。
 平成15年の愛知県防災会議地震部会の地震シミュレーションの調査報告書におきまして、名古屋港における津波の高さは最高3.9メートルとされております。高潮防波堤は高さ6.5メートルでございます。また、岸壁の地盤高は4.5メートルから4.8メートルあり、背後の防潮壁の高さは6メートルから6.5メートルでありますので、内陸部への津波の影響はないものと考えます。
 津波に関しましては、今後とも情報収集を行い、万全を期したいと考えております。
次に、4点目の災害時における中川運河や堀川を活用した水上輸送体制についてお答えいたします。
名古屋港には緊急物資受け入れのため、工事中を含め、耐震強化岸壁が6バースあり、耐震強化岸壁から堀川及び中川運河を利用した緊急水上輸送ルートの確保のため、本組合の小型船舶を活用するものであります。
○副議長(小出典聖君) 岩田建設部長。
○建設部長(岩田秀雄君) 引き続き、3点目の大規模地震時における船の接岸についてお答えいたします。
 本港におきましては、地盤改良を施しました岸壁を耐震強化岸壁として整備し、緊急物資などの輸送に対応しているところでございます。
○副議長(小出典聖君) 長尾企画調整室長。
○企画調整室長(長尾登起夫君) 引き続き、中川運河についてお答えいたします。
 まず、1点目の中川閘門の運営費用と船の利用率の現状と観光対策についてでございます。
平成18年度実績で、中川口閘門の運営費用は約1,500万円、船舶の閘門利用は720隻となっております。
また、観光船の運河利用の対策につきましては、名古屋港港湾計画において、中川運河堀止地区に小型桟橋を計画しており、民間事業者による事業展開によって観光船の運航は可能であると考えております。
次に、2点目の合流式下水道の分流化についてお答えいたします。
名古屋市によりますと、合流式下水道は分流式でなく、改善で対応すると聞いております。中川運河におきましても、合流式下水道の改善により、雨水時の汚濁負荷量は分流式並みになると聞いております。今後は、中川運河全体でさらなる浄化に向けて、関係機関と検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、3点目の露橋下水処理場の排水場所についてお答えいたします。
本組合といたしましては、露橋下水処理場の高度処理水の放流形態は、中川運河等の水質保全上、大きな要因であると認識しております。今後は、名古屋市とともに高度処理水の活用について検討を進めてまいります。
○副議長(小出典聖君) 岩田建設部長。
○建設部長(岩田秀雄君) 引き続き、4点目の集中豪雨などにおける雨水の貯留場所としての中川運河の利用についてお答えいたします。
 中川運河は、平常時には名古屋港基準面プラス0.2メートルからプラス0.4メートルの範囲で水位管理をしております。これは約12万トンの貯留量に相当すると考えております。
また、降雨時においては、アメダス情報等を活用し、速やかにポンプを稼働させ水位管理に努めておりますが、今後とも柔軟かつ迅速な対応を行ってまいります。
次に、5点目の護岸補強整備による貯留量増加についてお答えいたします。
貯留量の増加につきましては、本組合は中川運河を臨港交通施設として管理しております港湾管理者でございますので、今後とも港湾施設の適正管理に向けた護岸整備を進めてまいりたいと考えております。
○副議長(小出典聖君) 福田誠治議員。
○12番(福田誠治君) 2点について再質問いたします。
 1点目、災害復旧時に耐震強化岸壁が6バースあるとお答えいただきましたが、耐震強化岸壁から国・県道及び市道に行くまでには、名古屋港管理組合が管理する道路を使用して物資を運搬しますが、この道路の地震対策についてお尋ねします。
 2点目に、緊急水上輸送ルートの確保のために小型船舶を活用するとありましたが、堀川や中川運河で緊急物資輸送をどのように行うのか。また、陸側との連携はどのようになっているかお尋ねいたします。
○副議長(小出典聖君) 永井防災・危機管理担当部長。
○防災・危機管理担当部長(永井武司君) 再質問についてお答えいたします。
 まず、1点目の耐震強化岸壁から国道等への物資運搬に使用する道路の地震対策についてでございます。
耐震強化岸壁から国道等への物資運搬は、本組合が管理する臨港道路を活用します。橋梁については耐震強化を図っており、被災状況に応じ、その復旧を土木・建設業界へ協力を要請し、応急対策を行うものであります。
 次に、2点目の堀川や中川運河での緊急物資輸送の方法及び陸側との連携についてお答えいたします。
堀川、中川運河の緊急水上輸送については、本組合の船舶のみならず、名古屋海上保安部の船舶や中部運輸局が要請する舟艇、ボート等を活用するものであります。また、陸側との連携は愛知県及び名古屋市の防災拠点や物資集配拠点に対し、水上からの輸送ルートの確保をするものであります。
 以上でございます。
○副議長(小出典聖君) 福田誠治議員。
○12番(福田誠治君) 最後に要望ですが、一つ目に、1日8万トンの水源として露橋下水処理水を堀川に流し、その透明度を活かし、堀川浄化に使用してほしいと考えます。
 二つ目に、観光都市名古屋として、名古屋駅、名古屋港、そして栄、三つの点、また中川運河や堀川をただの線とみなすのではなく、三つを結ぶ交通機関を兼ねた観光施設として、堀川、そして中川運河に市民が集い、憩う場所として発展することが望まれています。名古屋港港湾計画では、海上交通ネットワークとして、観光船などの運航が計画されています。港の応援団として、中川運河の護岸整備を初めとした中川運河の開発を強力的に推し進めていただくことを期待いたします。
また、中川運河は、護岸工事が完了した場合、管理水位を下げることにより、さらに相当量の貯留能力を持つ施設であると考えます。
以上で、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

H.29/常 任/経済水道委員会  
   特 別/防災エネルギー対策特別委員会

福田せいじ プロフィール

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昭和29年1月1日愛知県生まれ。AB型。
学歴:名古屋工業高等学校卒業
地域役職等:元 大磯学区子供会会長、少年補導委員、新郊中学校PTA(会長)
献血回数110回
座右の銘:人生は生涯建設
信条:どこまでもどこまでも一人の人を大切に
家族構成:妻・長男・長女
2003年初当選 
2007年2期当選
2011年3期当選
2015年4期当選

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福田せいじ 所属委員会

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H.29/常 任/経済水道委員会  
   特 別/防災エネルギー対策特別委員会
H.28/名古屋市議会/副議長
H.27/常 任/都市消防委員会 委員長 
   特 別/防災エネルギー対策特別委員会
   名古屋港管理組合議会議員
H.26/常 任/都市消防委員会 
   特 別/大都市制度・広域連携促進特別委員会副委員長
   公明党名古屋市議団 団長
H.25/常 任/財政局 健康福祉局 
   特 別/公社対策委員会
   公明党名古屋市議団 団長
H.24/常 任/総務環境委員会 委員長
   特 別/大都市・行財政制度特別委員会
   名古屋港管理組合議会 副議長
H.23/常 任/経済水道委員会
   特 別/防災・災害対策特別委員会
H.22/常 任/土木交通委員会 副委員長
   特 別/
   名古屋港管理組合/企画総務委員会 副委員長・議会運営委員会
H.21/常 任/経済水道委員会
   特 別/安心・安全なまちづくり対策特別委員会
H.20/常 任/教育子ども委員会
   特 別/環境生活問題対策特別委員会
H.19/常 任/経済水道委員会
   特 別/環境生活問題対策特別委員会
H.18/常 任/財政教育委員会
   特 別/21世紀まちづくり特別委員会
H.17/常 任/土木交通委員会
   特 別/大都市制度確立促進特別委員会
H.16/常 任/都市消防委員会(副委員長)
   特 別/少子化・青少年対策特別委員会
H.15/常 任/総務環境委員会
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